緊急小口資金を「借りられない」「審査が通らない」という声を耳にすることがあります。
その原因の多くは、書類の不備、もしくはまだ審査中のため結果が通知されないということが考えられます。
緊急小口資金について「借りられない」「審査が通らない」「審査が厳しい」の声
政府が、新型コロナ対策として気軽に利用できるよう条件を緩和した「緊急小口資金」ですが、SNSなどでは「申請したが借りられない」「審査が通らない」などの声があがっています。
そもそも、緊急小口資金は、休業等によりお金がなくなった方へ、一時的に資金を貸し出す制度でした。
しかし、今回は新型コロナ対策として、コロナで収入が減った方であれば休業状態になくても、緊急小口資金の制度を利用できるようになりました。
貸し出す金額は、一般の方で10万円、個人事業主であれば最大20万円です。
無担保・無利息・無保証で1年間借りることができます。
では、緊急小口資金の審査が厳しく通りにくいというのは本当なのでしょうか?
これまで緊急小口資金の審査はそれほど厳しいものではありませんでした。
新型コロナ対策で申し込みが増えたからといって、審査基準がそれほど厳しくなったということも、あまり考えられません。
そこで、緊急小口資金が借りられない・審査が厳しいという声の理由としては、次の2つが考えらえます。
・書類に不備がある
・審査に時間がかかっている

緊急小口資金の書類不備について
緊急小口資金を借りるには、当然、申請書類を提出しなければなりません。
申請書類は厚労省のHPなどからダウンロードすることができます。
ただ、書類は申立書や借用所など複数あり、記載内容に不備があると申請は受け付けてもらえません。
「申請が通らない」「借りられない」と言う声の主な原因は、書類の不備にあると考えられます。
また、申請をするときは、収入の状況などについて正直に記載することが重要です。
もし、申請を通すために嘘の記載などをすると、貸付金の即時返還を求められるだけでなく、最悪の場合は詐欺罪として逮捕される可能性もあるからです。
書類を作成するときは、厚労省のHPなどに上がっている見本とよく照らし合わせ、わからないところがあれば、電話等で確認をするようにしましょう。
緊急小口資金の書類審査にかかる時間ついて
現在、緊急小口資金の書類審査には、かなりの時間が必要なようです。
これまで緊急小口資金を利用する人の数は、それほど多くはありませんでした。
そのため、書類を審査する人の数もあまり用意していなかったと考えられます。
しかし、新型コロナ対策として、緊急小口資金の要件が大幅に緩和されたため、現在は申込みが殺到し、書類審査作業に深刻な人手不足が発生しています。
緊急小口資金の特例制度が開始したばかりのころは、申請から1週間もあればお金が振り込まれていました。
しかし、現在では、1か月たってもまだ振り込まれないという声が上がっています。
「借りられない」という方は、もう少し待ってみてもいいのかもしれません。
緊急小口資金を借りられない・審査が通らない理由とは? まとめ
緊急小口資金が借りられない・審査が通らないという声の理由には、
・審査に時間がかかりすぎている
・申請書類に不備がある
という2点が考えられます。
もし、書類の作成が難しいという方は、近くの市区町村社会福祉協議会や労働金庫で相談をするとよいでしょう。
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